高音圧, 高周波におけるフォーム型耳栓(EP-11, 重松製作所)の遮音効果を評価するために, 70, 80および90 dB SPLの純音(250-20k Hz)と広帯域騒音を発生させ, 耳栓を装着または非装着したダミーヘッド(KEMAR)で音圧を測定した.さらに, 耳栓を挿入する深さを定量的に変化させ, 周波数特性を計測した.遮音値は, 2k Hzまで周波数とともに増加し, 2k-8k Hzはほぼ一定の値を示し, 10k-14k Hz付近で一旦低下した.この遮音値の周波数特性は, 70, 80および90 dB SPLの純音間でほぼ一致していた.また, 純音と広帯域騒音の遮音値とは類似性が認められた.耳栓を深く挿入するにつれて, 周波数特性における10k Hz付近のピークは高周波側へ移行したが, これは共振によるものと考えられた.