Journal of UOEH
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臭化メチルガスのマウスおよびラットに対する急性生体影響
―生存時間の検討―
保利 一百道 敏久大藪 貴子石松 維世大和 浩田中 勇武
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2002 年 24 巻 1 号 p. 71-75

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抄録

臭化メチルの急性毒性を調べるため, 高濃度の臭化メチルガスをddY系雄マウスおよびWistar系雄ラットに吸入曝露し, 生存時間および脳, 肺, 肝, 腎, 脾および睾丸の各臓器重量を測定した. 約400-10000ppmの濃度範囲では, 生存時間は曝露濃度とともに指数関数的に短くなった. ラットに比較するとマウスのほうが生存時間は短く, 低濃度になるほどその影響は顕著であった. 臓器重量は, 2000ppm以上の曝露で脾臓に有意の減少を示す場合が観察され, 腎重量が増加する傾向が認められた. 肺については, 湿重量と乾燥重量の差を求めたが, 乾湿重量差は3000ppm以上で曝露群の値が有意に大きくなっており, 高濃度曝露による肺水腫の可能性が示唆された.

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© 2002 産業医科大学
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