Journal of UOEH
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メタボリックシンドロームと動脈硬化の関連性への喫煙の影響
ブ キュン キムドナルド ウィルソンヨウン シック チョイヨーハン パクユンキー パク
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2012 年 34 巻 2 号 p. 151-161

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抄録
動脈硬化を脈波伝播速度を用いて評価することで,心血管疾患の罹患率および死亡率が予測できることが報告されている.メタボリックシンドロームと喫煙は,それぞれ心血管疾患のリスクを高めることも知られている.今回の研究目的は,メタボリックシンドロームと動脈硬化の関連性への喫煙の影響を評価することである.これまでに高神大学病院の健康診断において,上腕・足首脈波伝播速度(baPWV)を測定した男性(1,530名)を対象に,レトロスペクティブに調査した.PWVと正の相関を認めた変数は:年齢(r0.391P < 0.0001),収縮期血圧(r0.438P < 0.0001),拡張期血圧(r0.377P < 0.0001),LDLコレステロール(r0.068P0.008)とHDLコレステロールr0.027P0.287)であった.BMIPWVの関係は,有意ではなかったが,負の相関を認めた(r=-0.026P0.309).現在喫煙者では,PWVBMIが増加するにつれて低下し(1,387.9から1,311.6),HDLコレステロールが増加するにつれて上昇した(1,342.7から1,385.4).一方,非喫煙者では,PWV BMIが増加するにつれて上昇し(1,382.3から1,458.8),HDLコレステロールが増加するにつれて低下した(1,391.2から1,369.7).PWVは,BMIHDLと逆の関連性が見られ,これらの差は喫煙の影響によると考えられる.
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© 2012 産業医科大学
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