Journal of UOEH
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[総説]
急性胆嚢炎に対する内視鏡的胆嚢ステント留置術
前川 智 野村 亮介村瀬 貴之安 泰善麻植ホルム 正之原田 大
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2014 年 36 巻 4 号 p. 265-272

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抄録
急性胆嚢炎は,胆嚢に生じた炎症性疾患である.炎症は胆嚢局所に留まることが多いが,炎症の悪化に伴い致死的な経過を取る場合もある.中等症以上の急性胆嚢炎に対しては,腹腔鏡下胆嚢摘出術が推奨されるが,高齢あるいは全身状態不良のため手術困難な症例も多い.そのような症例に対して,経皮経肝胆嚢ドレナージ(percutaneous transhepatic gallbladder drainage: PTGBD)が一般的に行われるが,出血などの重篤な合併症をきたす可能性や,特に高齢者では自己抜去の危険性もある.これまでに肝移植前の急性胆嚢炎に対する内視鏡的胆嚢ステント留置術(EGBS: endoscopic gallbladder stenting)の有用性の報告があり,最近では手術困難症例に対する恒久的留置としての役割が期待されている.本稿では急性胆嚢炎に対する内視鏡的胆嚢ステント留置術について解説する.
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© 2014 産業医科大学
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