Journal of UOEH
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[原著]
亜急性甲状腺炎に対するプレドニゾロン投与方法の検討
新生 忠司 岡田 洋右鳥本 桂一黒住 旭成澤 学山本 直田中 良哉
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2015 年 37 巻 2 号 p. 103-110

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抄録
亜急性甲状腺炎(SAT)に対するプレドニゾロン(PSL)治療中の再燃率は約10 - 20%である.しかしSAT の再発に至るまでの期間においてPSLの減量方法や再発に伴う因子に関する報告は無い.今回の研究ではPSLにて加療を行ったSATに対するPSLの減量方法と再燃との相関について検討することを目的とした.試験デザインは,カルテベースの後ろ向き研究で,対象は2004年1月から2013年7月にSATに対してPSLを投与した26名(男3名,女23名).主要評価項目は,再燃とPSL 5 mgに減量するまでに要した日数との関係,副次評価項目は再燃と年齢,clinical score( 活動性),free thyroxine,炎症反応,Thyroglobulin,総治療期間,総PSL量,Creepingの有無との関係とした.再燃率は15.3%であった.非再燃群と再燃群ではPSL初期投与量(27.5 mg vs 24.5 mg,P = 0.302) に有意差を認めない.しかし,主要評価項目:PSL 5 mgに減量するまでの日数(非再燃群:44.3 ± 15.3日 vs 再燃群:19.0 ± 11.9日,P = 0.012)に有意差を認めた.副次評価項目:その他の臨床的項目とSATの再燃との間に有意な相関は認めなかった.結論として,SATの再燃を起こさないためには,PSL減量日数に留意すべきであり,PSL 5 mgまでの減量には十分時間をかけるべきである.
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© 2015 産業医科大学
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