2017 年 39 巻 4 号 p. 309-312
症例は45歳の男性.転落外傷後の意識障害のため気管挿管となり気管切開が行われた.受傷の2ヶ月後に気管切開チューブを抜去されたが,その1年後に気道狭窄症状が出現し,瘢痕組織による硬い狭窄であり気管管状切除術を施行した.3軟骨輪の気管を切除したところ中心部はピンホール状の狭窄を呈していた.狭窄原因としては気管チューブのカフによる圧迫壊死が考えられた.術後経過良好で,術後気管支鏡検査で狭窄や吻合不全の所見を認めなかった.瘢痕性気道狭窄への気管管状切除術の施行例は稀であるが有効である.