看護教育は, アメリカ, 我が国いずれもほぼ同年代に発足した. しかし, その後の発展はそれぞれの社会の諸事情により, 著しい差が出てきている. その理由は, アメリカでは, 早くから大学教育制度が整えられ, 看護の質的向上を図ってきた. このことにより看護の研究者を生み出し, 独自の看護論を展開させた. 生み出された看護論は, 看護教育の基礎となる統合カリキュラムを構築した. ここにいたるまでのカリキュラムの発展の過程をふりかえると共に, これからの看護婦の役割と責任について探求したい. それは, さらに新しいカリキュラム構築へと循環するからである.