抄録
オフィスに運動機器を取り入れることは,オフィス業務と軽い運動を組み合わせることによって,仕事中の運動不足という問題に取り組む有望な手段である.オフィス環境にこうした機器が組み込まれないことや,従業員に健康行動を促すことの困難さを克服するため,本研究ではオフィスでの運動機器の利用に関する従業員のやる気や,操作性などの主観的有用性の調査を目的とした.30人の従業員(女性13人,男性17人,平均年齢 ± SD = 43 ± 11.51)に対し,タイプの異なる2つの機器を6週間使えるようにした.運動機器が設営されたオフィスの使用に対するやる気を介入前・介入後で評価し,有用性について介入後で評価した.評価には記述統計およびウィルコクソンの検定を用いた.従業員は,運動機器が設営されたオフィスの使いやすさについて,仕事の妨げにならず受け入れやすいとし,それぞれの使用について自主的にやる気を出した.オフィスへの運動機器の導入は日常使用に適しているが,手元の仕事に応じて柔軟な使用が保証されるべきである.