住宅総合研究財団研究年報
Online ISSN : 2423-9879
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パートナーシップ型多世代コレクティブ居住に関する研究
計画・運営モデルの提案に向けて
小谷部 育子石東 直子櫻井 典子定行 まり子薬袋 奈美子山本 典子渡辺 喜代美
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ジャーナル オープンアクセス

2002 年 28 巻 p. 95-106

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抄録

 本研究は,国内外のコレクティブ居住の先行事例における計画・建設・運営のプロセスを分析・評価し,日本におけるパートナーシップ型多世代コレクティブ住宅の計画・運営モデルの提案を目的とする。事例調査からは社会的環境や事業主体によって,またコレクティブ人の存在,コレクティブ住宅としての装備,計画過程や住運営における居住者参加の度合いによって居住者主導型,移行型ともに多様なコレクティプ居住が存在することがわかった。コレクティプ居住は公共,民間を問わず従来の住宅供給や管理運営方式の対応ではそぐわない住環境形成であり,特にわが団では,ヒト/モノ/システムそれぞれの育成,開発,支援をし,社会的環境整備と実現に力を発揮するNPOの成長が期待される。

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© 2002 一般財団法人 住総研
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