抄録
本研究は,誠意心象会社グループホームの運営実態と居住形態を把握し,グループホームの世話人からみた居住環境に対する意識・評価を明らかにすることを目的とする。研究の方法は,アンケートとインタビュー方式による全国調査を行い,126ホームから回答を得た。結果として,精神障害者グループホームの居住環境は多様であり,居室についてはプライバシーの確保が,交流室については利用状況に適した広さが必要とされていた。また精神障害者グループホームでは,入居者間で互いの障害を理解して仲間意識が形成され,プライバシーのある空間が入居者間の関係に好影響を与える一方,音漏れ等の環境的問題が入居者の状態に悪影響を及ぼしていた。