住宅総合研究財団研究論文集
Online ISSN : 2423-9887
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持続的居住へむけてのコーポラティブ住宅の再生手法に関する研究
建設後,長期間経過した事例を通して
丁 志映小林 秀樹
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ジャーナル オープンアクセス

2008 年 34 巻 p. 385-396

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抄録

日本のコーポラティブ住宅は,建設当初から居住者が参加するところに特徴があり,それにより良好なコミュニティが生まれるといわれている。しかし,建設当初の居住者のコミュニティは,建設から月日が経つとともに,入居者の入替わりや高齢化により薄れつつあると考えられる。本研究では,建設後20年以上経った37事例と10~19年経った21事例のコーポラティブ住宅を研究対象とし,アンケートおよびヒアリング調査により,経年に伴う住まい方やコミュニティ活動の変化,住戸の中古売買や賃貸化の状況,および建物大規模修繕や維持管理の状況について明らかにし,年数を経たコーポラティブ住宅の再生手法の提案を行った。

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© 2008 一般財団法人 住総研
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