住宅総合研究財団研究論文集
Online ISSN : 2423-9887
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住宅・福祉政策の連携の変遷と実態に関する研究
自治体の高齢者居住施策にみる連携の到達点と展望
佐藤 由美三浦 研長谷川 洋塩路 安紀子
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ジャーナル オープンアクセス

2009 年 35 巻 p. 203-214

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抄録

 本研究は,高齢者居住政策をもとに住宅・福祉政策の連携の実態や課題を把握し,今後の政策の方向性を検討することを目的としている。まず,高齢者等対応住宅政策の変遷をたどり,高齢者福祉政策との関係の変化を把握した。さらに,自治体住宅部局・福祉部局を対象にアンケート調査,インタビュー調査,事例調査を実施した。その結果,1)一部の自治体は効果的な連携施策を実施しているが,多くの自治体では実質的な連携が図られていないこと,2)今後,市民(住み手)のニーズの把握等による課題の共有化が必要なこと,3)地域づくりの観点で福祉や都市計画,まちづくり等と総合的な連携を図っていくことが重要なこと,等を明らかにした。

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© 2009 一般財団法人 住総研
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