抄録
本研究では,日本統治時期(1895年~1945 年)に日本人の持家として建設された台北市昭和町の住宅を取り上げ,日本統治時期の居住者であった日本人と現居住者である台湾漢人を対象に,居住状況に関するインタビュー調査を行った。さらに,現存しているこれらの建物の実測調査,そして現居住者による使用実態の調査とも合わせ,日本統治時期から現在までの居住空間の変容過程についてまとめた。これまでの調査を通し,台北市青田街(旧昭和町)日式住宅の日本統治時期から現在までの居住空間の変容過程が明らかとなり,この街と建物の特徴を把握することが出来た。