日本科学教育学会年会論文集
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小学校教員養成の学生がもつミスコンセプションと克服すべき課題
―振り子の実験を通した大学における実践事例を通して―
*鈴木 哲也
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p. 237-238

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抄録

初等理科教育法を受講する学生がどのような振り子に関するミスコンセプションを持ち、振り子に関する実験計画をたてる際にどんな克服すべき課題があるのかについて明らかにすることを目的した。その結果、糸の長さ・おもりの重さの違いについては、正解率は高かった。一方、振り下ろす角度については、振り下ろす角度が大きくなるとそれだけ時間がかかり、実験を行ってもミスコンセプションが残る結果となった。その要因として、予想も同じように考えていることによって理論負荷性がはたらき誤差の認識ができない、振り下ろす角度を小さめに設定しないなどが見られた。また学生自らが振り子の実験の計画をたてることがかなり困難であることが明らかになった。

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