住総研研究論文集
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東京都特別区における低質低家賃住宅の実態と社会住宅化の可能性
岸岡 のり子中島 明子大崎 元鈴木 浩
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 39 巻 p. 109-120

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抄録

本稿は,東京都特別区における低家賃民間賃貸住宅の実態を様々な手法で明らかにし,社会住宅としての活用可能性を検討することを目的としている。調査の結果,(1)特に木造で質の低さが目立ち,(2)単身で低収入の高齢者の割合が高い等の特徴があり,(3)低家賃住宅の町丁目別分布を把握した。また,(4)非市場・半市場物件の質は低いものの「ホームレス移行支援事業」における自立の受け皿として,低家賃住宅ストックの存在が重要な役割を果たした。一方地主家主協会が組織する家主層は,(5)経営規模は零細で家主の高齢化等の経営問題を抱えている。社会住宅化の課題としては,低家賃住宅をアフォーダブル住宅として活用する事例がみられ今後の研究課題を提起した。

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© 2013 一般財団法人 住総研
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