2009 年 62 巻 7 号 p. 553-558
フトアゴヒゲトカゲの血液生化学検査基準値を設定することを目的として,ドライケミストリー法を用いて健康な100匹の血液生化学分析を行い,溶液法を用いて得られた値と比較した. 両測定法間でALP,ALT,AST,CK,LDH,総蛋白(TP),血糖(Glu),総コレステロール(TCho),トリグリセリド(TG),尿酸(UA),Ca,P,アンモニア(NH3),K,Cl は高い相関性(r >0.9)を示したため,ドライケミストリー法は本種の血液生化学検査に有用であると考えられた. また雌のTP,TCho およびCa は,雄の値と比較して有意に(P <0.05)高かった.