抄録
7歳,体重34kg,未去勢雄のゴールデンレトリバーが約1カ月前から両後肢,特に左後肢の負重を避けることを主訴に紹介来院した. CT検査を行ったところ,恥骨の50%以上と坐骨の一部,左股関節付近に骨融解像が認められた. 同時にCTガイド下にてコア生検を行ったところ,骨肉腫と診断された. 1カ月間隔でビスフォスフォネート製剤であるパドロネーとの投与を開始したところ,初回投与後1 ~2週間で跛行が消失し,その後第146病日のCT検査で病変部の骨の著しい再構築が認められた. 第469病日に死亡するまでの間,計11回のパミドロネートの投与を行ったが,重篤な副作用は認められず,生活の質の改善が認められた.