日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
日本小動物獣医学会誌
酵素抗体法による猫の血漿インスリン濃度測定キットの臨床的評価
保田 恭志西飯 直仁大場 恵典高島 諭高木 充東畑 有希柴田 治樹北川 均
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 63 巻 6 号 p. 449-452

詳細
抄録
酵素抗体法を用いた猫の血漿インスリン濃度測定キットを臨床的に評価した. この測定系の同時再現性試験変動係数は2.4%,日差再現性試験変動係数は2.9%であり,希釈直線性試験の回帰直線は直線性を示した. 添加回収試験の回収率は94.0~99.4%であった. 血清,EDTA加血漿,ヘパリン加血漿の測定値の差はほとんど無かった. 臨床的に健康な猫68例の空腹時血漿インスリン濃度は0.462±0.194ng/ml であり,人用ラジオイムノアッセイを用いた海外の報告と近似していた. 空腹時血漿インスリン濃度は,肥満猫19例では0.744±0.239ng/ml,糖尿病猫8例では0.362±0.175ng/mlであり,肥満猫では正常体型および糖尿病の猫より有意に高かった. 糖負荷試験時の血漿インスリン濃度は徐々に上昇した. この測定キットは,臨床的に猫の血漿インスリン濃度測定に応用できる.
著者関連情報
© 2010 公益社団法人 日本獣医師会
前の記事 次の記事
feedback
Top