日本獣医師会雑誌
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小動物臨床関連部門
青森県民の犬飼育意識調査から考察した今後の課題
入交 眞巳中西 コスモ渡辺 宏松浦 晶央山﨑 淳大西 良雄甫立 孝一
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2011 年 64 巻 9 号 p. 721-727

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抄録

本研究はペットとして飼われている犬の飼育者に対して,犬飼育に関する意識調査をアンケート方式において行った.青森県内に住む犬飼育者を対象に29の設問のアンケート用紙を動物フェスティバルや動物病院で配布し,471名の犬飼育者から回答を得た.回答者の7割は女性で,年齢は30~40代が多く,家族とともに暮らしている人が9割を占めた.犬飼育の理由としては,自分か家族が動物好きだからが5割以上を占めた.不妊去勢手術に対し75%が賛成しているが,実際に処置している飼育者は4割弱であった.飼い犬に所有者明示をしている人は3割できわめて少なかった.獣医師会や環境省の啓発にもかかわらず,不妊去勢手術実施や所有者明示の割合が少なかったことから,獣医師は地域社会に対しこれまで以上に正しい犬飼育の教育と啓発を行っていくべきである.

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© 2011 公益社団法人 日本獣医師会
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