2013 年 66 巻 9 号 p. 630-632
岐阜大学動物病院腫瘍科に来院し,検査や治療目的のためにメデトミジンを利用して不動化させた犬977頭に対し,心室性期外収縮(以下VPC)の発現率を回顧的に調査したところ,43頭(4.4%)において心電図上でVPCが認められた.さらにVPCのリスクファクターについて,併用薬剤,年齢,体重,性差,犬種及び心雑音の有無を多変量解析で分析した結果,ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーがVPCに対して有意なリスクファクターを保有する犬種であった.