2018 年 71 巻 12 号 p. 719-722
これまでの調査により,カンピロバクター汚染率及び定着菌数の低い特殊飼料給与鶏(B鶏)の存在を確認した.そこで,B鶏生産農場におけるカンピロバクター汚染状況を調査したところ,34農場中6農場が陽性であった.農場を衛生管理別に3区分したそれぞれの汚染率は,「良」6%(1/17農場),「普通」18%(2/11農場)及び「劣る」50%(3/6農場)であった.前回の調査成績を含めて分析したところ,「良」と「劣る」の農場汚染率の間に有意差が認められた(オッズ比5.30,P=0.019).今回の調査結果は,特殊飼料の給与によってカンピロバクター汚染が低減されたと考えられるB鶏において,「良」に分類された衛生管理が農場段階での鶏群のカンピロバクター汚染リスクを低減できる可能性を提示した.