日本獣医師会雑誌
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小動物臨床関連部門
一動物病院におけるセキセイインコのマクロラブダス症の臨床疫学調査
平野 郷子眞田 靖幸
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2019 年 72 巻 3 号 p. 157-161

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抄録

一動物病院を初受診したセキセイインコ392羽を対象に,マクロラブダス症の疫学調査を実施した.さらに,陽性鳥の症状及び投薬による治療効果についても検討した.その結果,392羽中51羽(13.0%)からマクロラブダス症の病原真菌であるMacrorhabdus ornithogaster(MO)が検出された.性別陽性率は,雄の15.3%に対し,雌は7.5%であった.年齢別では,1歳未満が16.8%,1歳以上が9.5%であった.MO陽性鳥のうち,有症状率は76.5%であり,マクロラブダス症に関連する主な症状として,削痩(54.9%),嘔吐/嘔吐動作(33.3%),食欲不振/廃絶(27.5%)及び未消化便(11.8%)が認められた.MO消失までの平均日数は,1歳未満で18.4日,1〜3歳で34.3日,4〜6歳で21.0日,7歳以上で42.0日であり,年齢が進むほど治療に対する反応が低下する傾向が明らかとなった.また,治療後は全羽でMOは消失したが,3羽(5.9%)に症状改善がみられなかったことから,本症では早期発見,早期治療が重要と考えられた.

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