日本獣医師会雑誌
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産業動物臨床・家畜衛生関連部門
黒毛和種子牛へのβカロテン経口投与が糞便中のIgA濃度に及ぼす影響
乙丸 孝之介岩本 悠紀洪 惠英永井 克尚窪田 力山内 清哉野地 智法
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2019 年 72 巻 6 号 p. 344-347

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抄録

本研究は,黒毛和種子牛に対するベータ(β)カロテンの経口投与による糞便中の免疫グロブリン(Ig)A濃度へ及ぼす影響について検討を行った.2週齢の黒毛和種子牛22頭をランダムに2群に分け,11頭の子牛には,2週齢から4週齢まで,1日当たり20mgのβカロテンを経口投与した(投与群).一方,11頭の子牛にはβカロテンの投与は行わなかった(対照群).すべての子牛は,2週齢及び4週齢(投与2週間後)で血液及び直腸便を採取された.投与群の血清βカロテン濃度は,投与2週後において対照群と比較し有意に高値であった.また,投与2週間後において投与群の糞便中IgA濃度は,対照群と比較し有意に高値であった.これらの結果から,黒毛和種子牛に対するβカロテンの投与は子牛の消化管内におけるIgA産生を増加させる可能性がうかがえた.

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© 2019 公益社団法人 日本獣医師会
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