2019 年 72 巻 8 号 p. 477-480
黒毛和種子牛におけるHistophilus somni ワクチンの抗体応答を調査するため,2農場(それぞれA,B農場)で飼養されていた60頭の子牛を供試した.A農場では32頭の子牛を投与群16頭及び対照群16頭,B農場では28頭の子牛を投与群14頭及び対照群14頭に区分した.投与群には4及び8週齢時にH. somni 不活化ワクチンを投与した.すべての供試牛から生後1,4,8,12,16及び20週齢で血液を採取し,H. somni に対する抗体価を測定した.その結果,2農場の投与群の8週齢以降の抗体価は,1及び4週齢時の抗体価と比較し有意に上昇した.また,2農場の投与群の抗体価は対照群と比較して,それぞれ有意に高値で推移した.このことから,子牛に対するH. somni ワクチンの投与は,抗体価を増加させることが示唆された.