岩手大学農学部
岩手県農業共済組合 岩手県北基幹家畜診療所 北部家畜診療所
2020 年 73 巻 1 号 p. 37-40
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出生時より虚弱を呈し,起立及び歩行困難を示した1カ月齢,雌の黒毛和種子牛を,臨床的及び病理学的に検索した.単純X線では股関節に異常は認められず,剖検時の肉眼検査では第二腰髄に直径10×5mmの漿液を容れる空洞がみられ,さらに第三腰髄から尾側にわたって単一の髄膜に包まれた脊髄の重複が認められた.空洞は組織学的に上衣細胞によって内張りされていたことから,脊髄中心管が拡張したものと考えられた.
綜合獸醫學雑誌
日本獸醫協會雑誌
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