日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
小動物臨床関連部門
免疫抑制療法とサイトカイン療法により寛解に導入した再生不良性貧血の犬の1例
高橋 義明平川 篤山本 直人田中 美礼浦 亜沙美猪狩 和明吉原 俊平大塚 浩平
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 73 巻 10 号 p. 585-589

詳細
抄録

近医にて汎血球減少を指摘された1歳2カ月齢,未去勢雄のトイ・プードルが紹介受診し,骨髄検査を含む各臨床検査により,特発性再生不良性貧血と診断した.プレドニゾロンとシクロスポリンによる免疫抑制療法と顆粒球コロニー刺激因子とエリスロポエチンによるサイトカイン療法を実施したところ,第32病日に寛解に導入することができた.その後,良好に推移し,第89病日にはプレドニゾロンを休薬し,第395病日現在,シクロスポリン単独投与により寛解を維持されている.

著者関連情報
© 2020 公益社団法人 日本獣医師会
前の記事 次の記事
feedback
Top