日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
黒毛和種若齢子牛に対するPasteurella multocidaMannheimia haemolyticaHistophilus somni 混合不活化ワクチンの呼吸器病予防効果
乙丸 孝之介大石 祥子藤村 裕永井 克尚脇 一志
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 74 巻 2 号 p. 127-131

詳細
抄録

黒毛和種若齢子牛に対するPasteurella multocidaMannheimia haemolyticaHistophilus somni 混合不活化ワクチン投与による呼吸器病の予防効果を評価するために,1農場で飼養されていた230頭の黒毛和種子牛を2群に区分し,113頭の子牛には1週齢及び4週齢時にワクチンを投与し(投与群),117頭の子牛にはワクチンを投与しなかった(対照群).出生から12週齢までの呼吸器病の発症率は,投与群113頭中41頭(36.3%),対照群117頭中73頭(62.4%)であり,投与群では対照群と比較し有意に低かった(P<0.01).各群14頭ずつの抗体調査について,P. multocidaM. haemolytica 及びH. somni に対する抗体価は,投与群では対照群と比較し,ワクチン投与後において,それぞれ有意に高値であった(P<0.05).これらのことから,黒毛和種子牛に対する早期の不活化細菌ワクチンの投与は,呼吸器病予防の一助となる可能性が窺えた.

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 日本獣医師会
前の記事 次の記事
feedback
Top