抄録
高pH下でのスメクタイト溶解の反応表面を特定し、溶解速度定数の決定およびその反応機構を解明する目的で、AFMによる溶解その場観察実験を行った。液中観察の際、走査法、PEIコーティング処理、溶液の流速等に注意する必要がある。室温におけるスメクタイトの溶解は、端表面のみで起こっており、その溶解前線面は一定速度で後退している。従って、端表面積で規格化した溶解速度定数がスメクタイトの本質的な溶解速度を表している。今回求められた溶解速度定数は、このスメクタイト単層の溶解速度を示す固有値かつ最大値であり、一つの参考値になると考えられる。