日本獣医師会雑誌
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産業動物臨床・家畜衛生関連部門
アカバネウイルスgenogroupⅠ単味不活化ワクチンの有用性に関する検討
加藤 敏英上野 泰田村 豊吉村 昌也浜崎 日菜子堀口 華奈末永 清剛
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2023 年 76 巻 12 号 p. e323-e328

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抄録

アカバネ病予防には,アカバネウイルスgenogroupⅠ(GⅠ)及びgenogroupⅡ(GⅡ)の両者に対する免疫が重要である.GⅠはGⅡに対しても中和抗体を誘導するが,GⅠの単味ワクチンは未だ販売されていない.そこで,GⅠのKN-06株を抗原とする単味不活化ワクチン(KD-412)の牛での抗体応答について,KN-06株を含む混合不活化ワクチン(K3)とGⅡのTS-C2株を抗原とする単味生ワクチン(L)を対照として評価した.KD-412の2回接種により,GⅠ及びGⅡに対する中和抗体価はK3接種牛と同等に上昇し,1年間2倍以上を維持した.L接種牛では,KD-412追加接種によってGⅠに対する抗体価が全頭で上昇した.KD-412はGⅠ及びGⅡに対して同程度に免疫誘導が可能で,アカバネ病の予防に有効と考えられた.

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