日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
小動物臨床関連部門
僧帽弁粘液腫様変性犬における椎体長に依存しない心サイズの評価法に関する検討
才田 祐人北野 寿矢田 乃路子矢田 新平
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 76 巻 6 号 p. e141-e148

詳細
抄録

胸部X線検査において椎体長により指標化された評価法が一般的に知られている.そこで本研究では,僧帽弁粘液腫様変性犬において左心房サイズを椎体長に依存しない方法により評価することの有用性について検討した.左心房サイズ(Left atrial size:LAS)は,臨床ステージとともに有意に上昇し,椎骨左心房径と同等に心臓超音波検査所見と強い相関性を示した.したがって,胸部X線検査におけるLASは,従来法と比較し測定がより簡便であり,体重1kg以上3kg未満,3kg以上5kg未満及び5kg以上10kg未満の個体においてカットオフ値をそれぞれ2.3,3.0及び3.3cmに設定することで,心臓超音波検査における左心房及び左心室拡張の目安になりうると考えられた.

著者関連情報
© 2023 公益社団法人 日本獣医師会
前の記事 次の記事
feedback
Top