約50日齢の肉用出荷鶏9例が全身性アミロイド症に罹患した.剖検により,7例の発育が遅延し,全例の肝臓が顕著に腫大及び褪色して硬結感を有し,ときにワックス様光沢を示した.6例の脾臓が軽度または中程度に腫大し,2例の割面に小白色斑がみられた.1例の両側大腿脛骨関節の関節軟骨及び滑膜に黄橙色物質が沈着していた.組織学的に,コンゴレッド染色で陽性及び偏光下で緑色複屈折を示すアミロイドの沈着が,全例の肝臓のディッセ腔及び脾臓の莢毛細管壁と同周辺並びに1例の大腿脛骨関節の滑膜上皮細胞周囲及び関節軟骨の栄養血管壁に認められた.慢性化膿性炎が2例の大腿骨の骨髄及び1例の腹気囊にみられた.得られた成績は関節へのアミロイド沈着を伴う全身性アミロイド症が処理場に出荷されるブロイラー雛に存在し得ることを示唆する.