2023 年 76 巻 9 号 p. e270-e273
牛枝肉表面の綿球法及びスポンジ法による衛生指標菌数を比較した.2021年3月から一年間,検体数各100件,綿球法は枝肉のもも,ばら(上部),ばら(下部),かたばら(各100cm2)の4カ所(計400cm2),スポンジ法は綿球法の隣接部位を計400cm2拭き取った.検体の綿球法による一般生菌数及び腸内細菌科菌群数の平均±標準偏差(log cfu/cm2)は各々2.04±0.66,0.47±0.28,スポンジ法は各々3.15±0.40及び0.77±0.62であり,スポンジ法の一般生菌数及び腸内細菌科菌群数は綿球法のそれらと比べて高かった(P<0.001).スポンジ法では検知できる警戒レベルの一般生菌数及び腸内細菌科菌群数を綿球法では検出されないことが多いため,今後はスポンジ法によるサンプリングを行うべきであると考えられた.