2024 年 77 巻 3 号 p. e39-e42
10歳齢,避妊雌の雑種猫がスターター(吸気性喘鳴)を主訴に紹介来院し,画像検査で軟口蓋に基部を持つ可動性のある囊胞が認められた.全身麻酔下にて囊胞を穿刺吸引すると透明の粘稠性の高い液体が抜去された.囊胞の部分切除を行い,切除した病変部位を病理組織学的検査に供した.小唾液腺に関する唾液粘液囊胞を疑ったが,小唾液腺は認められなかったため呼吸上皮由来の囊胞と診断された.囊胞の部分切除後は症状が消失し,第183病日において再発もなく良好な経過を示している.