日本獣医師会雑誌
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Feijao chumbinhoの植物性凝集素を用いたウシのFc式赤血球型出現頻度
相見 和宏本好 茂一池本 卯典
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1988 年 41 巻 9 号 p. 655-658

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抄録

Feijao chumbinhoの抽出液から抽出したFc凝集素によって凝集されるFc抗原の表現型の出現頻度は, 黒毛和種は41.75%, 褐毛和種は35.71%であった.なお, それぞれの遺伝子頻度は, 黒毛和種のFcは0.237, 褐毛和種のFcは0.198であった.
遺伝学的調査においては, Fc型とFc型の組み合わせからは, Fc型とfc型が生まれ, fc型とfc型の組み合わせからは, fc型のみが生まれ, Fc型は生まれなかった.したがって, Fc遺伝子は優性遺伝形質と推定された.

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