日本獣医師会雑誌
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腹壁ヘルニア罹患黒毛和種牛のプロスタグランジンF2α による分娩誘起と分娩後の子宮修復
上村 俊一榎元 勝治坂本 紘浜名 克己
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1992 年 45 巻 5 号 p. 320-322

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抄録
妊娠末期の腹壁ヘルニアを伴った黒毛和種に対しプロスタグランジンF2α (PGF2α) による分娩誘起を試み, 分娩後の子宮修復を超音波断層装置によって観察した.
症例は5産目で左腹壁に30×40cm大のヘルニアがあり, 内容は腸管であった.PGF2α25mgを筋肉内投与後28時間で乳房の肥大と外陰部の腫大が認められ, 49時間後に24kgの雌子牛が娩出された.分娩中は腹圧によるヘルニア嚢の拡張や陣痛微弱もなく, 正常分娩であった.胎盤停滞が認められ, 10日後に自然排出され, 悪露の排出も17日後には停止した.分娩後17日目には初回排卵があり, 超音波診断による子宮の修復も順調なことから, PGF2α は腹壁ヘルニア牛の分娩を安全に誘起できることが判明した.
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