日本獣医師会雑誌
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犬の嚢腫性二分脊椎症の脊髄造影X線およびMRI所見
田賀 淳夫中山 正成田中 宏田浦 保穂
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1998 年 51 巻 2 号 p. 81-84

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抄録

排便排尿失禁および後躯麻痺を呈し脊髄疾患が疑われた犬 (雌, 雑種, 7ヵ月齢, 体重7kg) が単純X線検査により二分脊椎症と診断された. 脊髄造影X線検査による造影ラインとMagnetic Resonance Imaging (MRI) 矢状断面脊髄像とは一致し, さらにMRIによって脊髄空洞症が認められたことから, この例は脊髄空洞症を併発した嚢腫性二分脊椎症 (開放性脊髄髄膜瘤) と診断された.

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