日本獣医師会雑誌
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犬の心臓血管肉腫の2例
平川 篤古賀 淳一土井口 修尾原 正和高橋 義明柴山 比奈子山本 昌章末松 弘彰松山 琢哉山崎 寛治高橋 健
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1998 年 51 巻 8 号 p. 442-446

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抄録

発咳を主訴としたマルチーズ (13歳, 雌) で胸部X線検査により右心系の拡大を認め, 超音波検査により右心耳部位に右室流入路および流出路を狭窄する腫瘤が認められた. また, 元気消失, 軟便を呈した雑種犬 (9歳雌) が球形心を呈し, 超音波検査により, 右心耳部位に右室流入路を狭窄する腫療瘤がみられ, 心嚢水貯留が認あられた. 両例ともに初診後14日で死亡し, 病理学的に右心耳に発生した血管肉腫と診断された.

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