1999 年 52 巻 12 号 p. 772-774
1993~1998年に, 岐阜県内で病性鑑定を行った野外の症例240検体について病理学的に観察した. 中等度ないし重度の間質性肺炎が, 年によって多少の変動はあったが30~60%の豚に観察された. 抗豚繁殖・呼吸障害症候群 (PRRS) ウイルス免疫血清を用いて, 免疫組織化学染色 (酵素抗体法) を行ったところ, 間質性肺炎が観察された豚の11.1~23.1%にPRRSウイルス抗原が検出された. 月齢別に検索したところ, 間質性肺炎が観察された豚の陽性抗原の検出率は, 3カ月齢以下では21.4~30.8%であったが, 4カ月齢以上では6.3~17.6%であった.