日本獣医師会雑誌
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ビル内飲食店と魚市場のネズミにおけるSalmonellaおよびCampylobacter保菌状況
加藤 行男中井 康博松下 真紀高木 敬彦光崎 研一金内 長司
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キーワード: 魚市場, ネズミ, 飲食店
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1999 年 52 巻 3 号 p. 194-197

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抄録

東京都区内のビル内飲食店14カ所で捕獲されたクマネズミ1, 129匹中17匹 (1.5%) および千葉県内の魚市場のドブネズミ60匹中6匹 (10%) の大腸内容からSalmonellaが検出された. 分離菌の血清型は, 飲食店のクマネズミ由来17株ではS. Typhimurium (6株), S. Hadar (5株), S. Isangi (2株), S. Litchfield (2株), S. Enteritidis (1株) およびS. Senftenberg (1株) であり, 魚市場のドブネズミ由来6株ではS. Enteritidis (3株), S. Litchfield (2株) およびS. Typhimurium (1株) であった. Campylobacterは魚市場のドブネズミ60匹中3匹 (5%) から検出され, 菌種はC. jejuni (3株) およびC. coli (1株) であったが, 飲食店のクマネズミ545匹からは検出されなかった.

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