2000 年 53 巻 1 号 p. 12-14
1998年, 岐阜県下の36%の豚が豚繁殖・呼吸障害症候群 (Porcine Reproductive and Respiratory Syndrome, PRRS) ウイルスに対する抗体を保有していた. 過去に集めた保存血清について, enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA) によりPRRSウイルスに対する抗体を調査したところ, 1988年5月の肥育豚血清に初めて抗体が検出され, その後, 県内の抗体陽性率は急激に増加した. また, 保存血清について, ELISAおよび間接蛍光抗体法 (IFA) により抗体陽性率を比較したところ, ELISAとIFAの抗体陽性率はほぼ同様であった.