日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
過去17年間の岐阜県における豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルスの浸潤状況
高島 久幸富松 洋
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 53 巻 1 号 p. 12-14

詳細
抄録

1998年, 岐阜県下の36%の豚が豚繁殖・呼吸障害症候群 (Porcine Reproductive and Respiratory Syndrome, PRRS) ウイルスに対する抗体を保有していた. 過去に集めた保存血清について, enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA) によりPRRSウイルスに対する抗体を調査したところ, 1988年5月の肥育豚血清に初めて抗体が検出され, その後, 県内の抗体陽性率は急激に増加した. また, 保存血清について, ELISAおよび間接蛍光抗体法 (IFA) により抗体陽性率を比較したところ, ELISAとIFAの抗体陽性率はほぼ同様であった.

著者関連情報
© 社団法人 日本獣医師会
前の記事 次の記事
feedback
Top