抄録
フェレットの尾端に発生した腫瘍を病理組織学的ならびに免疫組織化学的に検索した. 症例は2.5歳, 避妊雌で, 数ヵ月前より徐々に大きくなる尾端の腫瘤に飼い主が気づき摘出手術が行われた. 腫瘤は, 病理組織学的に多発性小葉状に配列する担空胞性の細胞, 軟骨および骨組織よりなり, 尾椎内に浸潤性に増殖していた. 免疫組織化学的には, 腫瘍細胞は抗ビメンチン抗体および抗S-100蛋白抗体に陽性を, また, 抗ニューロン特異的エノラーゼ抗体には部分的な陽性を示した 以上の所見から本腫瘍は脊索腫と考えられた.