抄録
186頭の搾乳牛から291検体の常乳および26検体の初乳を採取し, アンモニアとともにクレアチニンおよび尿素を分析した.事前に牛乳アンモニア-N濃度に及ぼす冷蔵保存期間の影響をチェックし, 24時間までは保存可能なことを確認した.常乳のアンモニア-N濃度 (平均値±標準偏差) は1.4±0.9ppmで, これは既報の血液アンモニア-N濃度に近似していた.ところが, 初乳のアンモニア-Nはきわめて高く (11.4±6.7ppm), また一部の常乳にも高値がみられた.初乳のクレアチニン-N濃度 (14.4±1.6ppm) は常乳 (13.0±1.2ppm) よりやや高い傾向にあった.牛乳尿素-Nはいずれの乳期においても大きな変動幅を示した.初乳のアンモニア-Nと他の2成分との間には正の相関がみられたが, 常乳ではこれら3成分間に特に関係を認めなかった.