日本獣医師会雑誌
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大腸菌性乳房炎を発症した重症および軽症例における単核球サブセットと血清IL-1活性の変化
大塚 浩通高橋 秀彰工藤 美穂初谷 敦太田 浩運永井 文紀伊東 登吉野 知男高橋 淳吉小岩 政照
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2000 年 53 巻 12 号 p. 810-814

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抄録
大腸菌性乳房炎を発症し, 酪農学園大学附属家畜病院に来院した牛2例の末梢単核球サブセット, 血清ならびに乳汁エンドトキシン濃度および血清インターロイキン (IL)-1活性の変化を比較した.2例のうち重症例では, 来院3-10日後までCD3陽性細胞が著しく減少したが, 軽症例では明らかな変化は認められなかった.CD14陽性細胞は2例とも来院時に減少していたが, 5-10日後に特に重症例で増加した.来院時の血清エンドトキシン濃度は重症例で高値を示したが, 軽症例では検出できなかった.乳汁エンドトキシン濃度は両例で来院時に最高値を示し, 2日後には著しく低下した.重症例の血清IL-1活性は全身性炎症反応が顕著に認められた期間に上昇した.これらの成績から乳房内のエンドトキシンが炎症反応を誘導し, また末梢単核球サブセットならびに血清IL-1活性がグラム陰性桿菌感染性乳房炎の重症度と関連して変動することが示唆された
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