抄録
1998年1-6月, 乳用ならびに交雑種肥育素牛600頭を飼育する島根県下の一哺育・育成牧場で, 哺育・育成牛群約100頭に発熱, 鼻汁の漏出を主徴とした呼吸器病が継続して発生し, うち34頭が死亡した.発症牛ならびに新規導入子牛の各種抗体検査の結果, 発症牛群では牛RSウイルスに対する抗体保有率が高く, 次いでパラインフルエンザウイルス3型, 牛アデノウイルス7型, Ureaplasmadimrsum, Pasteurellahaemolyticaなどであった.後2者は牛舎により陽性率が異なっていた.新規導入子牛では移行抗体と考えられるウイルスに対する抗体価が漸次低下し96日目までは上昇しなかったのに対して, U.diversumに対する抗体価は多くの子牛で56-96日に上昇する傾向を示した