抄録
1979年~1997年に宮崎大学に搬入された牛の剖検例4, 301例について, 先天性心疾患 (CHD) の発生率, およびCHDと心外奇形との関係を調査した. CHDの発生率は全剖検例の8.7%, 何らかの先天性異常を示した例では13.2%であり, これらの値は他の動物や人のものに比べ高い傾向がみられた. また, CHDと心外奇形との関係についてみると, 外表奇形では結合体, 眼の異常および鎖肛で, 内部の異常では無脾, 泌尿生殖器系異常および胸骨・肋骨奇形を認めたものでCHDを伴う割合が高かった.