日本獣医師会雑誌
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野鳥に発生したクマリン中毒
浅野 隆吉川 恵郷村上 満喜子熊谷 信一昆野 勝本川 正人八重樫 岳司千葉 厚
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2000 年 53 巻 4 号 p. 215-217

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抄録
1999年3月, 約50羽の死亡した野鳥が盛岡市近郊のリンゴ園内で発見された. 園内には多量の廃棄されたリンゴが堆積され, その多くに野鳥の採食痕を認め, 一部に青色の化学物質が付着していた. 剖検では, リンゴ粕が口腔から腺胃にかけての上部消化管内に貯留し, 口角にも付着していた. また, 上部消化管は弛緩していた. 胸腔内の肝臓付着部における凝固不全を伴った出血と眼底の充血を全例に認めた. さらに出血は皮膚, 骨格筋, 前頭骨にもみられた. 8例の病理組織所見では全例に, 肺, 腺胃および脈絡膜の充・出血と全身のうっ血が観察された. 疫学臨床および病理所見からクマリン中毒が疑われたため, 化学物質が付着したリンゴ1検体, 肝臓8検体, 腎臓1検体, 胃内容物1検体を材料として, 高速液体クロマトグラフィーでクマテトラリルを分析した. その結果, 各検体から0.2~10.9ppmのクマテトラリルが検出された.
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