日本獣医師会雑誌
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小学校で飼育されていた家兎の破傷風
畠山 薫久保田 泰一郎伊藤 宏広島 実松尾 克徳山本 明伊藤 武小久保 彌太郎
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キーワード: 破傷風菌, PCR法, PFGE法, 家兎, 神経毒
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2000 年 53 巻 6 号 p. 405-408

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抄録
別々の小学校で飼育されていた家兎2羽が, 四肢の硬直等を呈し死亡した. これら2羽の体表の外傷および飼育小屋の土壌より, 破傷風菌の分離を試みた. 外傷および土壌1件から計11株の破傷風菌が分離された. 分離された菌株について, PCR法を用いた神経毒 (tetanospasmin) 遺伝子の検出, ならびにパルスフィールド電気泳動 (PFGE) 法による遺伝子解析を行った. その結果, 11株すべてでtetanospasmin遺伝子を検出した. また, PFGE法では4つの型の遺伝子パターンに分類された.
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