抄録
分娩後無発情 (278頭) および人工授精 (AI) 後不受胎で無発情 (278頭) のホルスタイン種乳牛, 計556頭に対して, GnRH-PGF2α-GnRH投与による排卵同期化 (OVSYNCH) と定時AIを試みた. 初回GnRH投与後7日のPGF2α投与までの問に発情徴候を示したものが41頭 (7.4%) あり, そのほとんどがGnRH投与後6~7日に集中していた. 初回のGnRH処置により発情徴候を示した41頭中16頭はAIされ, 5頭 (31.3%) が受胎した. 定時AIを行ったのは513頭で, 284頭 (55.4%) が受胎した. 定時AIによる受胎率への分娩後日数, 産次数および季節の影響は認められなかった. 以上より, OVSYNCHと定時AIは分娩後日数, 産次数および季節の影響を受けることなく, 安定して高い受胎率が得られることがわかった.