2005 年 58 巻 6 号 p. 395-397
2001年1月から12月の間に宮崎県都城北諸県地域で出生した黒毛和種子牛212頭を対象に在胎期間を調査した.在胎期間の平均は, 従来から用いられてきた黒毛和種牛の平均値 (285日) より延長傾向にあり, 291.2±5.0日であった.そのうち使用頻度の高い交配種雄牛である安平, 福桜, 照萩, 上福および茂福を交配して出生した子牛についてそれぞれの在胎期間を比較すると, 安平は福桜, 照萩より有意に長く, 茂福は照萩より有意に長かった.以上の結果より, 調査地域においては供用される交配種雄牛によって在胎期間の差や延長が生じることが示唆された.