日本獣医師会雑誌
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クリンダマイシンによるBabesia gibsoni感染犬の治療
並河 和彦須永 藤子
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キーワード: クリンダマイシン,
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2006 年 59 巻 5 号 p. 339-342

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抄録
Babesia gibsoni重症感染犬に対して, クリンダマイシン50mg/kgを強肝剤と併用しながら1日2回筋肉内注射した. その結果, クリンダマイシン投与群では無投与対照群と比較して貧血の回復が見られ, 原虫増殖が抑制されることが明らかになった. さらに注射部位の変化や, 投与に伴う臨床的変調などの副作用は見られなかったことから, 重症例に対する投与方法として有用であると考えられた.
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